チラシ集客のアイデア

【チラシ集客のアイデア⑱】現場を知る。

新幹線

新幹線物語

新幹線お掃除劇場をご存知でしょうか?「知ってる」「何か聞いたことがある」って方も多いと思います。

新幹線お掃除劇場とは新幹線が東京駅に到着してから、出発するまでの時間約12分。お客の乗り降りする時間を除くと清掃する時間はわずか7分程度。
この「7分の物語」がメディアに取り上げられ、特に海外から賞賛され、東京都が出している海外向けの動画は692万再生(21年12月28日現在)されています。

この会社さんは元々はJR東日本のなかでは、評判の良くない会社だったそうです。

大きく変わったきっかけは2005年にJR東日本から矢部輝夫氏が取締役に就任してから始まりました。

矢部氏がまず最初ににしたことは現場を徹底的に見て回ったこと。
そして気づいたことは「自分達はしょせん清掃スタッフ」という意識が蔓延していたことでした。

言われたくない心に刺さるエピソード

スタッフのアンケートには強烈なエピソードがありました。

子供連れの母親に「ママの言うことを聞かないとあんなひとになるのよ。」と言われた。

他のスタッフは私の両親は私がどこで働いているか他人にはいいません。娘が清掃会社で働いていることを恥ずかしいと思っているから

矢部氏がJR東日本時代安全管理の専門家として30年間学んだことは、「マニュアル通りにやるだけでは事故はなくならないこと。」安全と密接に係ってくるのは何よりも人間の「やる気」を高めること。そのために、新幹線の清掃という仕事の価値をを「再定義」すること。

世界最高の清掃

スタッフに伝えたことは「失礼だがみなさんは、社会の川上から流れ着いていまこの会社(川下)にいる。しかし川下と卑下(ひげ)しないでほしい。みなさんが掃除をしないと新幹線は動けないのです。だがらみなさんは、お掃除のおばちゃん、おじちゃんじゃない。世界最高の技術を誇る新幹線のメンテナンスを、清掃という面から支えている技術者なんだ。

もちろんすぐには変わらなかったが、言い続けているうちに、少しずつ変わり始めたそうです。

矢部氏は自ら現場の一員となり、現場の問題を改善。スタッフは次々と改善案を提案するようになりました。海外から絶賛されている「整列して一例」はスタッフのアイデアだそうです。

日本一のポスティング

さてチラシポスティング。

私は全然思っていないのですが、数多のスタッフを見てきた中、人によっては川下(かわしも)の仕事と思っていたり、ポスティングをなめている人も多くいます。

現場スタッフのモチベーションを上げるために私がやっていたことは、給料を高く設定することと、他のポスティング会社とは違うというプライドを持ってもらうこと。ちゃんとやってくれているかどうかはある方法で大体把握できるのですが、やはり、プライドとモチベーションは大きく関わってきます。※日本一だとのたまう理由はプロフィールでガッツリと書いていますのでご覧ください。

経営者と現場の距離が遠いと、当然スタッフの不満やストレスが溜まります。

「いやいや経営者の方が大変なんですけど…」と言いたい気持ちはわかりますが

「今の現場をどれだけ知っているか?」は非常に大切です。

あなたがポスティングをスタッフに任せているとしたら

嫌々やらされているのと、プライドを持ってやっているのとでは違います。

それと現場の住人は見ています。笑顔であいさつしながらポスティングしているのと、仏頂面でポスティングしているのとでは、継続してポスティングするのならかなり反響の差が出ます。

スタッフにポスティングをやらせるなら、まずはあなた自身でやるべきです。

現場を知ってください。

最後に7分間の奇跡の動画を貼っておきます。1分半位の動画です。