今回は新聞紙面広告に載っていたフマキラーの広告を添削します。
目次
NotReadの壁を超えるキャッチコピー
ひとの命を守る。
ひとの暮らしを守る。
キャッチコピーというより、フマキラーの「理念」という感じでしょうか。
蚊が媒介する恐ろしい感染症から、人を守る。
アジアに、世界に、確かな安心をお届けしていきます。
サブコピーというより「使命」という感じですね。
地球上で最も多くの人命を奪っている生物。それは蚊です。
私ならこの部分をキャッチコピーにします。
更に一工夫するなら、
「地球上で最も多くの人命を奪っている生物。それは……」
にすれば、次の文章を読みたくなります。NotReadの壁が超えやすくなります。
対岸の火事では反響は取れない
マラリアやデング熱、西ナイル熱などの蚊が媒介する感染症によって、
実に毎年約70万人もの人々が命を落としています。
赤道付近の人々にとって、殺虫剤は恐ろしい、病から家族を守る必需品なのです。薬剤抵抗力が日本の蚊より、はるかに高い現地の蚊に対応した高効果製品の開発販売はもちろん、感染症についての正しい知識を伝える啓発活動にも積極的に取り組んでいます。
「なるほどね」って感じでしょうか?まさに対岸の火事。「わたくし事ではない」ので、「ふ~ん」で終了です。
「年々、日本の蚊も薬剤抵抗力は上がっている。」となれば、他人事ではなく、わたくし事になりますね。
この広告は大手が出しているイメージ広告なので、企業の「好印象」を与えればいいのですが、私たち個人中小では、「他人事」は載せずに「わたくし事」を載せなければ反応は取れないので注意してください。
分かりやすく、想像しやすく、力強い。しかし…
命のそばに
フマキラープレミアム
・100種類以上の害虫を激速必殺
「激速必殺」分かりやすくて、力強いですね。
すばやく、虫を退治してくれそうです。
・飛ぶ虫を24時間。空間虫よけ。
・はう虫を1か月待ち伏せ殺虫。
ここもいいですね。分かりやすく、想像しやすいです。
さて、強力な殺虫効果があることはイメージができました。
この広告ではここで終了なのですが、疑問が浮かんでしまうのは私だけでしょうか?
疑問への対応が大切
あなたがチラシで主張したことに対して、読み手は「何を思うか?」その答えを載せることができれば、読み手の思考の流れに沿うことになります。理解、納得、共感に繋がります。当然、反響率も上がることでしょう。
このチラシをみて、私が気になってしまったことは
「強力な殺虫効果があるのなら、人体への影響はどうなの?」ってことです。
特に、小さな子供がいる人、ペットを飼っている人は気になるはずです。
私の家にはフレンチブルドッグがいるので、「もし舐めてしまったら…吸ってしまったら…大丈夫なの?」って思ってしまいます。
もっと小さな、爬虫類や鳥などを飼っているなら、「影響はどうなの?」ってなるはずです。ってことで
QRコードからスマホで検索してみたのですが、フマキラーのTOPページが表示されました。※もしこの記事を書いていないならここで面倒くさくなり終了です。
サイトの検索窓からフマキラープレミアムで検索したのですが「人体に対する影響」は残念ながら見つかりませんでした。
「マウスでの実験結果」とかあれば安心感を得ることができたのではないでしょうか?