チラシではなく今回は電車のドアに貼ってあった広告です。
人目を気にする中、撮った写真なので、画像が悪いことをお詫びします。
高望みから、はじめよう。
コピーの間に、「成婚率業界NO.1」と入れることで何の広告かすぐにわかります。上手ですね。私にはなかった発想です。
結婚相談所のコンサルタントをやっている方の話を聞いた時に言っていたことは、結婚相談所に相談しに来ても成婚できない理由の第1位は「高望みしていること。」本来であれば、高望みされたら成婚率1位は絶対取れません
あえて「高望みからはじめよう」と言っています。
良くできたキャッチコピーです。
目次
風呂敷を広げてたためるか
「高望みからはじめよう」短いコピーですが深読みすると色々と出てきます。
結婚相談所の立場で言えば、実績を上げること=信用に繋がります。
正直、高望みしている人ばかり、集まってきてしまったら、成婚率は下がるはずです。逆から言えば、「如何に高望みさせないか。」で成婚率が上がることになります。自信がなければ、出せないキャッチコピーです。
消費者側の立場からすると何となくは「私は高望みしているから、結婚できないのかも」と思っているはずです。
それなのに「高望みからはじめよう」と言われたら、「えっ?それってありなの。」「えっ?いいんだ!」と感じる人もいるでしょう。
そうは思わなくても「成婚させることに自信があるのかも?」と感じる人もいると思います。
結婚相談所と不動産
さてこの広告をみて不動産の営業と似ているな。と感じました。
不動産も「駅近」だの、「南向き」だの、「間取りがうんぬんかんぬん」だの「学区内」だの要望を聞いていたら予算内に合う物件なんてまずありません。優先順位を決めて妥協してもらうことになります。
そのために使うテクニックに「まわし」というものがあります。語源は「お客さんを連れまわす。」からきているのだと思いますが、やることは「売りたい物件もしくは、借りて欲しい物件」を良く見せるために、その物件よりあきらかに劣る物件をみせてまわることでその物件を選ぶように導きます。
成婚率の高さより離婚率の低さ
恐らくですが、この会社、「高望みからはじめよう」と言いつつ、妥協させて成婚させるのがうまい会社なんだと思います。そうでなければ、成婚率NO1は取れないと思います。もしかしたら選ばれるテクニックを教えてくれるのかもしれませんが、どちらにせよ離婚率を上げることに貢献していそうです。
ブライダル業界の罪は結婚を「ゴール」と定義したこと。
と言われています。本来、結婚は「スタート」成婚率を自慢するより、「離婚率が最も低い結婚相談所」の方が良き会社だと思います。
結婚相談所チラシ集客のヒント
不思議なものでひとつの業種に意識が向いていると、普段だったら気に留めない広告が目が行ったりします。
コチラがその広告
結婚サービスを比較できる会社のようです。
気になったのがこちら
子供の立場からすれば「大きなお世話」な話しなのですが、親からすれば
「孫の顔をみたい。」「そろそろ落ち着いて欲しい。」というのは少なからずあるはずですよね。
「そう思っている人が一定数はいる。」となれば、ターゲットを「親」にしたチラシを試してみても面白いと思います。
特に、新聞折込で広告を出すのなら、「親」をターゲットにした方が反響は出るはずです。
30代の新聞の購読率は13%
60代の購読率は52%
どっちを選んだらいいかは一目瞭然ですよね。