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ターゲットを決める時に必要なオースの法則
チラシではないのですが新聞紙面広告にOATH(オース)の法則の事例として使える広告が出てましたので紹介します。
OATH(オース)の法則とは
世界的に著名なマイケルフォーティンが考案した法則で、人間の問題意識には4つの段階があり、ターゲットはどの段階の層の人なのかを確認する必要がある。と言っています。
・O(Oblivious):無知・A (Apathetic):無関心・T (Thinking):考えている・H (Hurting):困っている
O(Oblivious):無知
第一段階が無知。頭が悪いとかではなく、全く問題に気づいていない状態です。例えば、はたからみれば、あきらかに「チビでデブ」なのに自分では「中肉中背」だと思っている状態です。
A (Apathetic):無関心
第二段階は無関心。デブだとは認識しています。ただ「別に」と気にしていない状態です。
T (Thinking):考えている
第三段階は気にしている状態です。「痩せなきゃ」とは思っているけど行動には移していないか、やっても三日坊主です。「○○するだけで簡単に痩せられます。」と言われると「ホントかな~」と思いつつ興味を持ちます。
H (Hurting):困っている
切実な問題として認識している状態です。俗に言う「砂漠で水を売る。」です。「痩せなきゃヤバイ」と思っています。
良くできたキャッチコピーの落とし穴
さてオースの法則を踏まえてコチラのチラシをご覧ください。
キャッチコピー
私に「ちょうどいい」音は
妻にはどうやら「うるさい」らしい。
良くできたキャッチコピーに見えますが、オースの法則で考えるとどうでしょう?ターゲットは「耳が悪いかも」と思っている人になります。オースの法則に当てはめると「考えている」よりも「無関心」に近い感じではないでしょうか?
そもそも「無知」自分では耳が悪いこと。テレビの音が大きいことに気づいていない人。自覚がない人が大半だと思います。
「言われてみればそうかもしれない。」と思ってもらえるかもしれませんが実際問題を抱えている「困っている」のは、妻です。
困っている妻をターゲットに広告を考えた方が反応が取れる可能性が高そうです。
ただ、ただ問題点として女性は往々にして「機械音痴」ましては年配となるとちょっと厳しそうです。その点を踏まえて
「問題を抱えてる側」の奥さんをターゲットにチラシを考えてみました。
この商品のコピーを考えてみた。
キャッチコピーはいい感じのはパッと浮かばなかったのですが、
ご注意!そのテレビの音量「ご近所トラブルになったケースが増えています。」とかどうでしょう。
一応、妻よりなのですが、旦那も反応する可能性があります。
サブコピーで
ちゃんと証明できるデータや事例を載せる。お客さんの声を載せる。
「設置は簡単」では「私にはできないかも?」と思う人もいそうなので
「設置は無料で承ります。」でどうでしょう。
それと「財布のひもを旦那が持っている」としても
この広告を元に「テレビの音量のせいで近所でトラブルが起きているみたいよ!」と暗に旦那に「テレビの音がうるさい」と気づかせることができるかもしれませんね。
ターゲットを絞る
さて今回紹介した広告のキャッチコピーを考えた人は「自画自賛のコピーができた。私って天才かも?」と思っているかもしれません。
しかし、オースの法則に当てはめてみると、思っていたような反応は取れていないのかもしれません。
自分では良くできたキャッチコピーになったと思っていてもターゲットが間違っていれば反応は取れません。
まずはターゲットを絞ってからチラシを考える。そしてオースの法則に当てはめて、ちゃんとあっているか確認してみて下さい。