OATH(オース)の法則の話は以前にも紹介しているのですが、4つの段階をチラシポスティングでどう考えたらいいのかを1つずつ解説します。
オースの法則では人間の問題意識には4つの段階があり、あなたが集めたいお客さんはいったいどの段階の人が多いのかを確認しましょうって話になります。
それが
1.O(Oblivious):無知
2.A (Apathetic):無関心
3.T (Thinking):考えている
4.H (Hurting):困っている
困っている人→考えている人→無関心の人→そのものを知らない人の順番でハードルが高くなります。
一見、H (Hurting)を狙った方が「簡単そう」と感じると思いますし、そう言ったことを語っているサイトは沢山ございます。
しかし、一概にそうとは言い切れなかったりします。
目次
オースの法則は間違っている?
H (Hurting):困っている人に物を売ることは「砂漠で水を売るようなものだ。」って言われているのですが
実は、もっとも「弱肉強食の世界」が存在します。強いものが勝つ世界なんです。
たとえばあなたが引っ越し業者だとして、「来週引っ越さなければならない人」に何らかの方法で、知ってもらうことができれば、仕事になる可能性が高まります。しかしながら単純だけど、簡単ではありません。
たとえば、あなたのホームページが「引っ越し」と検索したら、1ページ目に出てくる。というなら、問題ないのですが、恐らく難しいですよね。
複合キーワード 「引っ越し+地域名」 「引っ越し+単身者」「引っ越し+即日」で検索されるようにしようとしてもライバルは沢山います。
頑張って何とか1ページ目に持ってこれたとしても、Google様のご機嫌次第で順番変動が起きたりします。
GoogleやYahoo!で広告を出すにしても、H (Hurting)のクリック単価はライバルが多いので高い傾向にあります。
ライバルが知らない「独占市場」を見つけることも並大抵のことではございません。
実は、ネット集客でのH (Hurting)を狙うのは「陣地争いが半端じゃない」ってことです。「チカラがあるところが勝つ。」ってことになります。
チラシポスティングでのH (Hurting)戦略
それなら、チラシポスティングならどうか?
基本的には量が勝ちます。しかし、個人中小レベルであれば、質で対抗できます。隙間で対抗できます。充分に隙間で食べていけるんです。
少し前の話になるのですが、友達の不用品回収をやっている人に相談を受けました。とりあえずってことで、当社でポスティングしたところ
4000枚で1件の反響が500枚で1件になりました。
チラシを変えたわけでも、配布地域を変えたわけでもございません。
ただ単に「きっちりポスティング」しただけの話です。
その友達の会社は良くできた方法でポスティングを捉えていました。
地域担当者を決めて、担当者が自分でポスティングしていたのです。
反響が出れば担当者の売上に直接繋がるシステムなのでモチベーションに繋がります。ではなぜ反響が出なくなったのか?
元々は2000枚で1件程度の反響が出ていたのですが、4000枚で1件になってしまった理由があります。
ポスティングを量で考えてしまったことです。意味がわかんないですよね?説明します。
「何枚配ったか?」で競うようになってしまったのです。
量を配るためにはどうすればいいか?→団地や駅前のマンションばかりを配ってしまったのです。
友達なので、当社がポスティングしたチラシが、どんなところから、反響が出たのか見せてもらいました。そこで解かったことは。アパートやコーポからの反響が一番増えていました。特に、201、202号室からの反響が増えていました。
なぜ、201、202号室なのか?203号室とは何が違うのか?
ポスティングされていないからです。
集合ポストのないアパートコーポは1階はポスティングされていても2階は飛ばされる傾向にあります。しかも10世帯あるアパートなら2階に上ってポスティングする可能性がありますが、4世帯しかないアパートにはわざわざ階段を上るのが億劫になるってことです。
ちなみに大手企業がポスティングをするとしたら「どこもたいして変わらないだろう」と安く見積を出したところに依頼します。
安くやるためには効率を上げる必要がございます。おのずと効率の悪いところは避けるようになります。
あなたも自分自身で細かくポスティングできるなら
「今すぐ客」H (Hurting)のお客さんを集客できることになります。
今すぐ客は、チラシ云々よりも、如何に必要なタイミングで宣伝できるかに掛かってきます。きっちりポスティングできればH (Hurting)の集客は難しくないです。