チラシ集客のアイデア

【気になったチラシを添削してみた⑰】オースの法則を事例で解説。

シャウト

ターゲットを決める時に必要なオースの法則

チラシではないのですが新聞紙面広告にOATH(オース)の法則の事例として使える広告が出てましたので紹介します。

OATH(オース)の法則とは

世界的に著名なマイケルフォーティンが考案した法則で、人間の問題意識には4つの段階があり、ターゲットはどの段階の層の人なのかを確認する必要がある。と言っています。

・O(Oblivious):無知・A (Apathetic):無関心・T (Thinking):考えている・H (Hurting):困っている

O(Oblivious):無知

第一段階が無知。頭が悪いとかではなく、全く問題に気づいていない状態です。例えば、はたからみれば、あきらかに「チビでデブ」なのに自分では「中肉中背」だと思っている状態です。

A (Apathetic):無関心

第二段階は無関心。デブだとは認識しています。ただ「別に」と気にしていない状態です。

T (Thinking):考えている

第三段階は気にしている状態です。「痩せなきゃ」とは思っているけど行動には移していないか、やっても三日坊主です。「○○するだけで簡単に痩せられます。」と言われると「ホントかな~」と思いつつ興味を持ちます。

H (Hurting):困っている

切実な問題として認識している状態です。俗に言う「砂漠で水を売る。」です。「痩せなきゃヤバイ」と思っています。

良くできたキャッチコピーの落とし穴

さてオースの法則を踏まえてコチラのチラシをご覧ください。

キャッチコピー

私に「ちょうどいい」音は
妻にはどうやら「うるさい」らしい。

良くできたキャッチコピーに見えますが、オースの法則で考えるとどうでしょう?ターゲットは「耳が悪いかも」と思っている人になります。オースの法則に当てはめると「考えている」よりも「無関心」に近い感じではないでしょうか?

そもそも「無知」自分では耳が悪いこと。テレビの音が大きいことに気づいていない人。自覚がない人が大半だと思います。

「言われてみればそうかもしれない。」と思ってもらえるかもしれませんが実際問題を抱えている「困っている」のは、妻です。

困っている妻をターゲットに広告を考えた方が反応が取れる可能性が高そうです。

ただ、ただ問題点として女性は往々にして「機械音痴」ましては年配となるとちょっと厳しそうです。その点を踏まえて

「問題を抱えてる側」の奥さんをターゲットにチラシを考えてみました。

この商品のコピーを考えてみた。

キャッチコピーはいい感じのはパッと浮かばなかったのですが、

ご注意!そのテレビの音量「ご近所トラブルになったケースが増えています。」とかどうでしょう。

一応、妻よりなのですが、旦那も反応する可能性があります。

サブコピーで

ちゃんと証明できるデータや事例を載せる。お客さんの声を載せる。

「設置は簡単」では「私にはできないかも?」と思う人もいそうなので

「設置は無料で承ります。」でどうでしょう。

それと「財布のひもを旦那が持っている」としても

この広告を元に「テレビの音量のせいで近所でトラブルが起きているみたいよ!」と暗に旦那に「テレビの音がうるさい」と気づかせることができるかもしれませんね。

ターゲットを絞る

さて今回紹介した広告のキャッチコピーを考えた人は「自画自賛のコピーができた。私って天才かも?」と思っているかもしれません。

しかし、オースの法則に当てはめてみると、思っていたような反応は取れていないのかもしれません。

自分では良くできたキャッチコピーになったと思っていてもターゲットが間違っていれば反応は取れません。

まずはターゲットを絞ってからチラシを考える。そしてオースの法則に当てはめて、ちゃんとあっているか確認してみて下さい。