目次
イメージ広告はストーリーで反響が変わる
チラシではないのですが、新聞の紙面広告を添削します。
その前にイメージ広告とダイレクトレスポンス広告の確認
イメージ広告とは
良いイメージを与える広告のこと。特に他社製品との差別化が難しい(機能性・デザイン性が出しづらい商品)などを好印象を与えることでブランドのイメージを上げる効果が期待できる。
ダイレクトレスポンス広告とは
何かをしてもらうことを促す広告。購入、来店、電話、資料請求、無料プレゼント、見積依頼など何らかのアクションを起こしてもらう目的で出す広告
さてそれを踏まえて見ていきましょう。
○○と言えば○○なんですけど…
とある新製品の開発をしている時のこと。それを推し進める為に極めて専門的な知識が必要になった。開発は暗礁に乗り上げるかに思われた。だが私たちアキレスの長所はいい意味であきらめが悪いということ。
その困難に打ち勝つべく、担当者は大学院の博士課程に通い、取得した専門的な知識を突破口としてついに開発を可能にしてた…わが社には実は、こんなエピソードが色々あります。
そのベースを支えているのは、目の前にどんな困難があっても決してあきらめず、課題解決に向かって「知恵と工夫」を最大限に活かすこと。
それがアキレス!高くけわしい山こそ登りがいがあるように、難しい課題にこそ真のやりがいがある。
知識がなければしっかり学ぶ。技術がなければさらに新しい技術を生み出す。要は解決へと向かう意欲。独自の技やノウハウ、そして常に「あきらめない」イムズを胸に、未来のより快適で、より豊かな社会の実現に貢献していきます。アキレスはあきらめなイムズ。
とのことなのですが…もっと具体的な事例を書いて欲しいです。
アキレスと言えば「瞬足」アキレスのブランドイメージは瞬足です。
私の娘が小学生の頃は、「かけっこを制するのは瞬足。」って感じでした。
20歳前後の方だと共感してもらえると思います。
「とある新商品」ではなく
瞬足の開発秘話だったら良かったのにと感じました。
本当にあった我が家の「瞬足」のストーリー
先日、かみさんのおかあさんがうちに遊びに来た時、瞬足を履いていました。それを見た娘が「ばあば、それ瞬足じゃん。小学生が履く靴だよ!」ってケラケラ笑っていました。
おかあさんからすると何が面白いのかわかりません。「いいのよ!この靴。軽くて歩きやすいんだから」って半ギレです。
もしかしたら、小学生だけではなく、年寄りからも高評価なのかもしれません。
イメージ広告の手本
Googleがイメージ広告を作るとこんな感じ。
おしゃべりな夫婦がやっている、あの定食屋。
読みたい本が必ずみつかる、あの本屋。
世界中でそこしか作れないバーツをつくってる町工場。
大好きなバンドがデビューしたライブハウス。
町をおもしろくしているのは、「小さなビジネス」だ。
「小さなビジネス」は、有機的なコミュニティになっている。
オーナーや従業員は、隣のビジネスのお客さんでもある。
それぞれの個性やこだわりから、まいにちの暮らしの愉しみが生まれる。
支え合い、刺激しあい、町は、そうやって生きている。
そして、変化が起きている。否応なく、柔軟に。
あのレストランはテイクアウトを始めた。
あそこの工場は、オンラインでお客さんを見つけた。
ヨガのレッスンが、家で受けられるようになった。
これから、新しい日々が現れてくる。それは実はもう、はじまっている。
「小さなビジネス」が、もっともっと多用につながりあう町で。
これからをつくろう。Googleでもっと。
いや~イメージ広告のお手本って感じですね。
ただ私たち、個人中小企業にとってイメージ広告はやるべきことではありません。かといって、ダイレクトレスポンス広告で売り込み色が濃ければ、「売り込みだいらない。」となります。じゃあどうすればいいのって話ですよね。
イメージ広告とレスポンス広告の融合
好印象を与えつつ、アクションも起こしてもらえる。
そんな広告がこちら
ガラス人と電池。
開発部の池尻はガラスの可能性に挑んでいた。
ディスプレイや情報通信、医療、インフラなど特殊ガラスの用途は多岐にわたるが、池尻たちが注目したのは「ガラスを使った電池」だった。それは正極材に無機酸化物の結晶化ガラスを使った電池で、発火の心配がなく、安全性が極めて高い。
さらに、シンプルな構造で高いエネルギーを創出できるという優れモノだ。この電池は「加熱すると軟らかくなる」というガラスの性質を利用してつくられるが、加熱しすぎると電気を流せなくなってしまう。
その最適な温度条件を見つけるまで、池尻たちは、何度も何度も実験を繰り返した。そして、数年の時を経てついに「全個体ナトリウムイオン二次電池」の開発に成功した。それは世界初の快挙だった。
これで安全な電池が現実となる。
モバイル端末や電気自動車など幅広い用途に夢は広がる。「さぁ、次は実用化だ!」池尻はとどまることなく、もう次の目標と歓びに向かって、仲間と共に前へと進み始めていた。
特殊ガラスで、感動や歓びある未来へ
さらに詳しい情報はこちらへ⇒QRコード
どうでしたか?紹介した3つの広告の中で一番だと思います。
最初にこの広告を見た時、チラシの型として使えそうだなと感じました。
キャッチコピー+ストーリー+オファー
キャッチコピーを変えて、
ストーリーは商品の開発秘話ではなくても、お客さんとの感動エピソードや、なぜこの仕事をやっているかなどを載せる。
オファー アクションをして欲しいことを載せる。
こういった作りのチラシをポスティングしたら、メチャクチャ目立つと思います。そして「なんだこれ?」と目を通して共感されたら、
あなたのことをもっと知りたくなり、何らかの行動を取ろうとします。
こんな事を考えつつ、どこの会社のチラシか?を確認したら、日本電気硝子。ストーリーを読む前には、あまり意味のないよくあるイメージ広告かなと思いきや、ストーリーが俊逸でした。
このストーリーを読んで日本電気硝子の株を買っちゃおうかなと思った人も少なくないと思います。
7月3日終値 1665円 画像Yahoo!ファイナンスより
チャート的には安値圏ですね。今買って5年後とかなら、4000円を超えてるかも?です
ストーリーを絡めてチラシを作ることで、イメージ広告とレスポンス広告を融合させたチラシが作れます。ある意味最強のチラシかもしれません。