目次
強烈なキャッチコピーを考えるヒント
今回気になった広告はコチラ
消臭力 トイレ用 DEOX デオックス
キャッチコピー
直後のニオイ気になりませんか?
主語がないんですね。打ち手側は読者がこのキャッチコピーをみて
「何の?」と思って商品画像を見てもらえる。更にその先を読んでもらえる可能性が高い。と思ってのコピーですね。
どうなんでしょう?ちょっと微妙な感じです。
消費者はその商品カテゴリーをどう思っているか?
消臭液・芳香剤の類は、正直、それほど期待していない。どれもそれ程変わらない。と「今まで色々買ってみた経験値」から思っているのではないでしょうか?
サブコピーにニオイを感じにくくする「レセプターブロック消臭」を採用
とありますが、仮にレセプターブロックが「今までにない画期的な発想でメチャメチャ凄い」としてもそれ程反応してもらえないと思います。
※レセプター(受容体)とは鼻の奥にある臭いを感じ取るセンサー。香り成分が便臭成分に先回りしてレセプターにはまり込みブロックすることで、排泄直後であっても臭いを感じにくくします。と書いてあるのですが、
残念ながらほとんどの人は読んでくれません。いくらレセプターブロックが画期的で凄い効果があったとしてもです。
読んでさえもらえれば「もしかしたらいいかも?」「試しに買ってみよう!」となる人もいるはずですが、読んでもらえなけれ始まりません。
ではどうするか?
やはりキャッチコピーが大きくものをいいます。
業界の固定観念を捨てればインパクトを与えられる。
こういった手の広告は淡い色を使い「清潔感」を意識して作っていますね。
逆に言えば、清潔感で強烈なキャッチコピーを作ることは難しいってことです。どれも同じような感じに受け捉えられます。
「清潔感を捨てる。」という発想があれば、かなり変わってきます。
極端な例で行くと
「クソの臭いに」レセプターブロック!
清潔感は皆無ですが、インパクトはあると思いいます。
それと「なんか効きそう」と自信がありそうに感じませんか。
これだとさすがに勇気がいるので、もう少し柔らかくいくと
「パパのウンチの臭いに効く!」レセプターブロック!
想像してみて下さい。あなたがドラッグストアとかで消臭剤を「どれがいいかな?」と選んでいる時、たくさんの消臭剤が並んでいる中、「パパのウンチの臭いに効く!」とあれば、目立つはずです。思わず手に取ってみるのではないでしょうか?
ターゲットを思い切って変えてみる
それともう一つの発想の転換をすると
中年オヤジをターゲットにするのも面白いと思います。
中年オヤジはウンチだけではなく、オナラもメッチャ臭いです。
中年オヤジからすれば、できれば何とかしたいと思っています。「なかったことにしたい。」と思っているんですw
こんなキャッチコピーはどうでしょう
娘にマジ切れされる「オナラの臭いに」レセプターブロック!
コレ!私のことですw
ちなみにこの広告は日経新聞の紙面広告。私を含め、オナラが臭くて悩んでいる中年オヤジがたくさん見ています。むしろ「オナラが臭い人だらけ」です。思わず読んでしまい。「いいかも」となれば、「試しに」と帰宅時に買って帰るかもしれません。
「○○しなくてはならない。」「そんなの当り前」「常識的に考えて」「普通は…」
果たして本当にそうなのか?固定観念を捨てること。疑うことで発想は生まれます。今までにないアイデアが生まれるかもしれません。
ぜひ、常識を疑ってかかるクセをつけてくださいね。
最後にあなたに一言贈ります。
すべてを疑うか、すべてを信じるかは、ふたつとも都合の良い解決法である、どちらでも我々は反省しないで済むからである。アンリ・ボアンカレ