もともと廃業率が最も高いと言われる飲食店。
大きな理由は、ほかの業種と比べ利益率が低いこと。
固定費や人件費、食材費が必ずかかること。
そしてもう一つの大きな理由として
飲食店のコンサルタントの方が言っていたことは
「味さえ良ければ、美味しければ、 お客さんは必ず来てくれる。」
と思っている人がもの凄く多い。とのこと。
コロナ以前より
1年以内で3割。2年以内で5割。3年以内で7割が廃業と言われており、
一説では今後9割は淘汰されるのではという意見もあるようです。
そうは言っても
飲食店の良い所は「人が生きていれば必ず食べる」ってことです。
需要は必ずあります。
今後やらなくてはならないことは、提供方法を時代の流れにそって変えていくこと。
今の流れで言うと店内飲食をテイクアウトや通販、デリバリーに変えていくことになります。そのために必要なことが宣伝です。
前々回の記事今すぐにできる無料・少額でのテイクアウト集客では
・無料ですぐできる集客方法。
・2000円から始める集客方法。
・初めてのデリバリー集客法。
・独り暮らしを制したものがデリバリー集客を制す。
前回の記事テイクアウト告知のポイントとアイデアでは、
・クラウドファンディングのこと。
・商工会議所のこと。
・コミュニケーションの大切さ
まだ見てない方は、ぜひ参考に見てみてください。
さて今回はここ2,3日での情報と、
今後飲食業界で生き残るために、意識して欲しいこと大事な事をお伝えします。
目次
宅配はもともと外食産業の数少ない成長分野。
(矢野経済研究所)
外食全体では1%以下の成長の中。宅配市場規模は2兆2千億円。年3%の成長で伸びてきている。
宅配、テイクアウトに1000円ポイント還元。政府方針。
新型コロナウィルスの影響で落ち込んだ飲食業界に対し政府は
食事の宅配やテイクアウトのサービスなどを助成対象に、
1人当たり1000円分をポイントなどで還元する方針とのこと。
大手ファーストフード店の動き
セブンイレブンホールディングスは品川区内のホテルに
デニーズの宅配専門の厨房を開設し、配達は宅配代行サービスを利用するとのこと。
デニーズでは全体の6割(約200店舗)で宅配を手掛けているが、今までは、すべて店舗内での調理だったが
需要増を見込み、専門の厨房を設けたとのこと。
デニーズでの宅配の売利上げは月商5000万前後。コロナの影響で4月の宅配の売上げは過去最高の約1億円まで伸びたとのこと。
今後、年内に都内で3拠点に広げるとのこと。
デニーズでの宅配の売り上げは5%程度、今後10%まで上げる計画とのこと。
すかいらーくホールディングスでは
初めて宅配を利用する人に15%引きのサービスを開始。
4月の宅配での売り上げは前年同月比で26%増加。
既存店全体での売り上げは58%減。客単価は4%上昇したとのこと。
その他飲食業界の動き
エーピーカンパニー(塚田農場)では
看板メニューの冷蔵食品を始めたとのこと。
多くの居酒屋が宅配や持ち帰りの始めた他、家庭での冷凍食品の需要が高まっている。
あえて冷凍ではなく、冷蔵を選んだ理由として、
・冷凍品より風味を保てること。
・店内で調理での消費期限は1日程度を冷蔵にすることで、3日間に伸ばせる。
マクドナルドでは
外食全体で3月前年同月比で2割減収の中、既存店売上5%増。
4月全体4割減の中、7%増。
売り上げの6割がテイクアウトとデリバリーが締め、店内飲食に依存していない。
飲食業界 前年同月比
外食全体が落ち込んだ中、業態別でみると
パブ・居酒屋 91.4%減
カフェ・喫茶 72.4%減
一方、宅配やテイクアウト需要に対応するインフラが整っていた
ファーストフードでは 15.6%減 だった。
今後飲食業界で生き残るために意識して欲しいこと。
私が子供の頃、出前を取る際
中華と言えば○○店
そば屋と言えば○○屋
寿司屋と言えば○○寿司
というお店が存在しました。
そういったお店はまず潰れません。
(夫婦や家族でやっていて人件費がかからないのも一つの理由)
廃業する理由とすると、老齢による体調不良や後継者不在というのがほとんどなのではないでしょうか。
かたや
SNSやテレビで話題になったお店でもいつの間にか潰れていた。というお店もたくさんあります。
何が違うのでしょうか?
一つの理由としては「期待外れ」「思っていたよりも美味しくない。」ことだと思うのですが
ある程度の人数を集めることができ、次につながる仕掛けをしていれば、、一定数は残るはずです。
飲食店での広告宣伝の意味は
知ってもらうこと。覚えてもらうこと。
そして忘れないでもらうこと。
次につながる仕掛けをしなかったことで
忘れ去られたことが1番の原因だと思います。
・人は20分で42%のことを忘れます。
・人は1日経つと67%のことを忘れます。
・人は6日(約1週間)で75%のことを忘れます。
・人は1か月で79%のことを忘れます。
ドイツの心理学者エビングハウスの忘却曲線というものです。
出前をしている町の中華屋さんが生き残ってこれた理由は
中華と言えば○○店。そば屋と言えば○○屋。
と脳にインプットされていたからです。
さてあなたのお店はどうでしょう?
お店から半径500m圏内でどれくらいの人から知ってもらえていますか?
まずはここからです。
チラシを配れば知ってもらえます。
そして定期的に続けることができればあなたの店を覚えてもらえ、忘れないでもらえます。
そして
・あなたがどんな経緯で今のお店を始めたのか?
・どんなこだわりを持っているのか?
・どんな思いで料理を提供しているのか?
・料理を食べた人にどう感じて欲しいのか?
・あなたはどうなったら嬉しいのか?
を伝えることができれば
あなたのファンになる方も出てくるはずです。
そうなれば 「焼肉なら○○さん」、「洋食なら○○さん」となります。
こうなれれば、忘れ去られることはありません。
チラシを定期的にポスティングできるならすべて叶います。
商売を長く続けるために必要なこと
商売を長く続けるためのキーワードは「徳を積む」です。
100年以上続く「老舗企業の家訓」を研究した方の話を聞く機会がありました。
その中で、共通していることが「徳を積むこと。」
「商売とは価値と価値の交換である。」
という考え方だと徳を積むことはできないのではないでしょうか?
江戸時代の思想家 石田梅岩の有名な言葉
「先も立ち、我も立つこと思うなり」
(真の商売人とは、まずはお客さんのことを考え、
取引先のことを考え、従業員のことを考え、最後に自分のことを考える。)
こういった考え方ができれば、徳を積むことができます。
とは言ってもなかなか簡単なことではないですよね。
今日から始める徳を積めるヒント
まずは無償でお客さんに喜んでもらえることを考え、
実行することはできないでしょうか?
何か必ずあるはずです。
無償でお客さんを喜ばすことができれば徳を積もことができます。
ぜひ考えて実行してください。
ちなみに
チラシポスティングでも徳を積むことが可能です。
1、ポスティングをしながら、気持ちの良いあいさつをすることを心掛ける。
あなたが今までどれくらい気持ちの良いあいさつをしてもらったことがあるのかはわかりませんが、相手が好印象を持ってもらえるあいさつができれば徳は積まれます。
2、チラシを通してお客さんが来てくれたら心から喜ぶ。
がんばって考えたチラシを汗水たらしてポスティングして
お客さんが「チラシ見たんですけど」と来てくれたら、
メチャクチャ嬉しいはずです。
クールに対応するのではなく、心から喜んで対応してください。
素直に喜んじゃっていいんです。
あなたが喜んでくれたらどうなるか?
お客さんも嬉しくなるはずです。
お客さんが嬉しくなれば徳を積むことができます。
お客さんが喜んでもらえるには何ができるのか?
日々考えることだけでも徳が積めます。
徳を積むことができれば
商売を長く続けられる可能性が大きくなります。
近所での認知度を上げること。
お客さんが喜んでくれることを考えること。
チラシでできますよ。
最後に
今までやってこなかったことを始めることはなかなか腰が上がりません。
頑張ってチラシを配ったとしても、思ったような反響がでなければ、継続できない方がほとんどです。
チラシポスティングで集客できるかできないかの違いは
継続できるかできないかの違いだけです。
もう一度言いますが
大切なのは知ってもらうこと。覚えてもらうこと。忘れないでもらうこと。
定期的にチラシポスティングができれば全部叶います。