チラシ集客のアイデア

【気になったチラシを添削してみた⑲】チラシ写真の落とし穴

グラサンばばあ

先日「良くできたキャッチコピーの落とし穴」という記事を書いたのですが
今回は、「良くできたチラシ写真の落とし穴」です。

本日、新聞に折り込まれていたサントリーセサミンのチラシ。を元に解説します。まずは写真に注目して目を通して下さい。

写真のインパクトが強すぎる。

私はセサミンを飲んでいます 67歳

どうですか?私は53歳なのですが、同級生にはもっと老けて見える人はたくさんいます。人によってはこの女性は40代後半位に見えるのかもしれません。なかなかインパクトがあります。

広告の担当者は、20歳近く若く見えるいい素材になる人をみつけて喜んでいるのかもしれませんが、私は逆に「落とし穴にハマってしまった。」と感じました。

どういうことかというと、この女性のインパクトが強すぎて、商品のことが頭に入ってきません。それと、商品を飲んでいるから「今がある」とは誰も思わないってことです。

実年齢より5~10歳位若く見える人を使った方が、すっと商品に目を通せたのではないでしょうか?

もし私がこの女性を使って広告を作るなら

このチラシをみた人は「なぜこの女性はこんなにも若々しいのか?」体質なのか?食事なのか?運動なのか?どんな生活を送っているのか?

気になるはずです。

そこで「インタビューしました。」となれば、多くの方が興味を持って読んでくれるでしょう。その中で、「サプリも若さをたもつ要因のひとつだと思っています。」ぐらいの体で商品を紹介したらもっと商品に興味を持ってもらえたと思います。

写真はあくまでもサブです。

インパクトがあり過ぎると商品・サービスが頭に入ってこなくなることも
あるので注意してください。

キャッチコピー

60代は、年寄りではありません。

これもイマイチですね。そもそも60代の前半の人は「自分のことを年寄りだと思っていません。」自分のことを年寄りではないと思っているのに「年寄りではありません。」って言われてもです。

2年ぐらい前になるのですが、60代前半の従兄に10年ぶり位にあってビックリしたのが、髪の毛の比率が白髪3割ぐらいだったこと。10歳位離れているのに、いつの間にか私の方が年上になった気分でした。

高齢者の若返り現象が起きている

2017年に日本老年学会・日本老年医学会が連名で「高齢者の定義を75歳以上にしましょう。」と提言しています。

実際、同学会が高齢者の心身の老化現象の出現に関するさまざまなデータを分析したところ、10~20年前と比べると、老化現象の出現が5~10年遅延「若返り現象」が起きているとのことです。10年前の65歳は今の75歳ぐらいだそうです。(還暦からの底力より引用。)

このエビデンスにしたがうと上記のキャッチコピーは

74歳は、年寄りではありません。

が正解です。