今回はキャッチコピーをメインにチラシをを添削してみます。
目次
ネスレ日本「脳内トレーニング」のチラシ添削してみました。
なかなか目立つ良いチラシだとは思いますがあなたはどう思いますか?
もっとこうしたほうが良いとか、私だったらこうするとか
ちょっと考えてみてください。脳トレーニングです(笑)
このチラシには私が気になった点が2つありました
ひとつ目は
このチラシにはキャッチコピーがないですね。
「誰」に対してのチラシなのか?明確にしたほうがいいです。
新聞折り込みだと1枚のチラシに目を通す時間は0.5秒と言われているので
一瞬の判断で「私のことだ」と思わせないとその先を見てもらえません。
ターゲットを絞る。のは大切です。
認知症が気になってくるのは60代位からでしょうか?最近物忘れが激しくなった。人の名前が出てこないと感じるのはもう少し前の年齢ですかね?
ふたつ目は
「載せなくてはいけないのでは?いや逆に載せると引かれるのかな?」
と思ったことがあります。
答えは
どこにも金額が載っていないこと
ターゲットは「人生経験豊富なおとな」で「無料」と言われてもその後、「勧誘してくるな」と意識するにせよ無意識にせよ、感じています。
脳内トレーニングに興味を持ったとしても「で、いくらなの?」と気になる方は少なくないです。
チラシには載っていませんし、WEBで確認しても解りませんでした。
チラシに載せる金額はいくらまで
さて
ここは難しいところなのですが
たとえば、月額制 で新聞代ぐらい 5,000円程度なら金額を載せたほうが良いと思います。
「げっ高っ!」とちょっと引いてしまう金額なら金額を載せずに体験してもらって価値を感じた人にアプローチすることになるのですが
ざっくりと2つのタイプに分けて考えてみる。
1、「やってみて良かったらこの金額なら続けてもいいかな?」と思う人だけを集客する
2、「とりあえず無料なら面白そうだから応募してみよう」と思う人を集める。
意識が違うので契約率も変わってきます。
値段がわからないことで興味はあるけど「どうせ高いんでしょ」と思い、その後の勧誘がウザそうと思う人は逆に、値段が載っていれば安心でき、応募する可能性が上がります。
恐らく、このプログラムは
ちょっと引いてしまう金額なのかもしれませんね(笑)
キャッチコピーとサブコピーを考えてみました。
さてこのチラシのキャッチコピーとサブコピーを考えてみました。
(キャッチコピー)
57歳。最近、人の名前が出てこない…
2020年 5人に1人が認知症と言われています。
あなたは「ならない。」自信と根拠はありますか?
(サブ)
・自分が認知症になるかどうか?わからない…
・どんな対策をすればよいのか?わからない…
・一抹の不安を抱えてる…
そんなあなたへ
科学的根拠のある脳トレモニター様を「ネスカフェ」のネスレが
先着500名様限定・無料で大募集します。
※プログラムの値段が5,000円程度の場合
通常月額4980円のところ
先着500名様限定・無料で大募集します。
5,000程度の金額なら値段を載せることでお得感もでますし、安心感も出ます。そしてやってみて良かったら、「それぐらいなら払ってもいいよ!」って人が反応します。
それと、無料だから応募した。「お金がかかるなら絶対やらない。」って人に対してフィルターをかけることができます。
あなたの商品サービスが5,000円以上の場合
チラシに金額を載せたらダメなの?と不安になってしまった方もいるかもしれませんが一概にはそんなことはないです。
相場の認知度があるなら問題ないです。高額商品をチラシで売る場合の方法を書いた記事がありますので参考にして下さい。
サントリーの化粧品のキャッチコピーを考えてみた。
サントリーのコピーライターが作ったキャッチコピー
美容業界、注目!
ついに「形状補整」まで
夢の成分プロテオグリガン。
どうですか?インパクトはありますでしょうか?
男の私にとって「プロテオグリガン」は初めて聞いた言葉なのですが、
女の人にとってはどれほどの認知度があるものなのか?はわからないので、
「あまり知られていない。」「聴いたことあるけどよくわからない。」
程度の認知度として話します。
よく見るとプロテオグリガンは以前は「1g 3000万円」した稀少価値があったとのこと。
これは使わない手はないと思います(笑)
主要成分を見てみるとプロテオグリガンは5000μg 配合していました。
となると
1g=3,000万円だと5000μg=15万円
あってると思います(笑)間違っていたら教えて下さいね。
私が考えたキャッチコピーはこれです。
50代 たるみ・ゆるんだ肌へ
かつて150,000円した夢の成分を今なら200円で
年齢美容の切り札「プロテオグリガン。」
インパクトはあると思います。ただ野暮ったいので
オシャレなサントリーは却下されるでしょうけど…(笑)
やはりサントリーのコピーライターは凄い
上記で紹介したチラシがキャッチコピーを変えて折り込まれていました。
キャッチコピーは
50代。
あの人もたるんできた。
あんなにきれいだったのに。
さすがです。私が考えてたキャチコピーより全然良いです。
ターゲットの年代を絞り、
多くの女性が「潜在意識の中に抱えている悩み」を
うまく「あおれている。」と思います。(女性じゃないので知らんけどw)
サントリーはチラシ広告の大切さ、キャッチコピーの大事さをどの企業より重視いています。優秀なコピーライターをどれぐらい抱えているのか知りたいものですね。
このチラシは間違いなく反響が出るでしょう。
キャッチコピーは関係ないのですが、
最後に作り方が面白いチラシを紹介します。
どうですか?よくできたチラシだと思います。
スーパーや量販店だけに許される「オトクな商品をたくさん載せる。」
のではなく恵方巻きに特化したチラシになっています。
※裏にはオトクな商品群を載せています。
実に解りやすいです。
「集客商品の 398円 」をどんと載せ
「もう少し贅沢に行きたいという方」にはコレ。
「ちゃんとこだわって作ってますよ。」 と伝え、
「手巻き派の方」はコレ。
最後に豆と鬼のお面も忘れずに
お客が恵方巻にに対してどんなことを考えているのか?をしっかり考えてチラシを作っていると思います。
さて
宣伝したい商品・サービスをゴチャゴチャ載せる。
コレをやっていいのはスーパーや量販店だけ!
そんな中、西友はチラシで色々と仕掛けてきますので面白いです。
あなたがチラシを作る場合
あれもこれもと商品・サービスを載せると反響は落ちてしまいます。
反響の出るチラシの大部分を締めるのは「わかりやすさ」です